カジュアル着物の基本と種類|小紋・木綿・紬など特徴と選び方のコツ
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洋服と同じように、着物にも普段着や街着として楽しめる「カジュアルな着物」があります。
しかし、ひとくちにカジュアルと言っても、小紋や木綿、ウールなど素材や特徴はさまざま。
この記事では、カジュアル着物の主な種類や着用シーンの目安、知っておきたい基本ポイントを分かりやすくまとめました。気楽に着物を楽しむためのヒントとして、参考にしてみてくださいね。
初回公開:2023年6月9日
※着物のTPOや解釈は地域・流派・個人で異なる場合があります。当ブログの情報のご利用や商品の選定・ご購入等は、自己責任にてお願いいたします。記事の最後に「注意事項」を掲載しておりますので、ご一読の上でお楽しみください。
カジュアル着物とは?(基本と種類)
| 染めのカジュアル着物 |
・小紋(こもん) ・色無地(いろむじ)※家紋なし ・江戸小紋(えどこもん)※家紋なし など |
|---|---|
| 主に織りの着物 |
・紬(つむぎ) ・木綿(もめん) ・ウール など |
| 夏の遊び着 | 浴衣(ゆかた)など |
普段着や街着、おしゃれ着の着物
カジュアル着物は、主に個人の楽しみで着られる普段着・街着・おしゃれ着です。
着用シーンに配慮は必要ですが、比較的 ”自由” な着方が許される傾向があります。
普段着・街着向きのカジュアル着物なら、カラフル・色柄ものも馴染みやすいです。
家紋入りを避けるのが基本
家紋(かもん)とは家をあらわす紋章のことで、主にフォーマル着物に付けられます。
カジュアル向けの「洒落紋」もありますが、着物に慣れないうちは判断が難しいかもしれません。
カジュアルに着用する着物には、紋を付けない・紋の無いものを選ぶほうが無難です。
➡️ 家紋について(詳しくはこちら)
➡️ 洒落紋について(詳しくはこちら)
- 💡「縫い紋」について
- 着物と同色系の「縫い紋(家紋)」は、観劇などの「礼装ではない・普段着よりちょっと特別なお出かけ」であれば、入っていても構わないという見解もあります。
金銀入りを控える
全てではありませんが、金銀入りのアイテムは礼装用(フォーマル・セミフォーマル用)である可能性が高いため、合わせるのを控えた方が無難です。
基本的に金銀の入っていない(または控えめな)カジュアル用のアイテム(帯や小物、履物など)を合わせます。
➡️ 帯について(詳しくはこちら)
➡️ 着物の着付けに必要なもの(詳しくはこちら)
➡️ 履物について(詳しくはこちら)
襦袢をもっとラクに着ることも
着物の下に着るインナーに近い役割をもつ「襦袢(じゅばん)」。
その基本となる襦袢は「長襦袢」ですが…
カジュアルな着物には二部式襦袢(セパレートタイプの長襦袢)など、簡易的な襦袢も合わせやすい傾向があります。
- ✨ 普段着・街着なら「Tシャツ型襦袢」も馴染みやすい
- 木綿やウールなどの普段着や街着として着るカジュアル着物には、着るのが簡単な「Tシャツ型襦袢」も馴染みやすいです。
- ➡️ Tシャツ型襦袢について(詳しくはこちら)
小紋(こもん)
| 着用シーン(TPO) |
街着〜おしゃれ着(上品なお出かけ着) ※着物の柄によって似合うシーンが異なる場合があります。 |
|---|---|
| 特徴 |
・染めの着物 ・繰り返しの柄が全体的に入る |
| 主な「素材」➡️ [詳細] | 絹(正絹)/ ポリエステル など |
メジャーな染めのカジュアル着物
小紋は染めの着物で、カジュアル着物として広く親しまれている着物のひとつです。
柄の大きさにかかわらず、総じて「小紋」と呼ばれています。
上下のない繰り返しの柄が全体的に入り、基本的に縫い目で模様がつながっていないのが特徴です。
- 💡「付け下げ小紋」という例外も
- 小紋と付け下げの特徴をあわせ持つ「付け下げ小紋」という例外もあります。
- ➡️ 付け下げ小紋について(詳しくはこちら)
- 📌 着物の柄によって馴染むシーンが異なる場合も
- 着物の柄行きや雰囲気によって、馴染むシーンが分かれる場合もあります。 お出かけする場所の雰囲気に合わせて柄を選べると、より洗練された印象になりそうです。
- ➡️ 小紋コーデ基本・着こなしのポイント(詳しくはこちら)
色無地 と 江戸小紋(紋なし)
| 着用シーン(TPO) |
【家紋付き】セミフォーマル 【紋なし】キレイめカジュアル(上品なお出かけ着) |
|---|---|
| 特徴 |
・染めの着物(主に一色染め) ・無地感がある ・紋の有無などでTPOが異なる ・控えめ、シンプル、上品 |
| 主な「素材」➡️ [詳細] | 絹(正絹)/ ポリエステル |
「紋なし」なら上品なお出かけ着にも
色無地や江戸小紋は、しなやかな染め特有の上品さがあり、きちんとした印象を与えてくれる着物です。
紋(家紋)が入っていなければ、品の良い名古屋帯などを合わせることで、上品なお出かけ着として着用する選択肢もあります。
➡️「色無地」コーデ基本・着こなしのポイント(詳しくはこちら)
➡️「江戸小紋」コーデ基本・着こなしのポイント(詳しくはこちら)
- ⚠️ カジュアルでの使用は好ましくないという意見も
- 色無地と江戸小紋三役は、格の高めな着物のため “カジュアルでの使用は好ましくない” という見解もあります。
- 💡 家紋付きは「セミフォーマル」に
- 家紋が入るとフォーマル用の着物に格上げされます。カジュアル使用はしにくいのでご注意ください。
- ※着物と同色系の「縫い紋(家紋)」は、観劇などの「礼装ではない・普段着よりちょっと特別なお出かけ」であれば、入っていても構わないという見解もあります。
- ➡️ 家紋について(詳しくはこちら)
紬(つむぎ)
| 着用シーン(TPO) | 普段着 / 街着 / おしゃれ着 |
|---|---|
| 特徴 |
・主に織りの着物(紬の訪問着には染めもある) ・高価な傾向 |
| 主な「素材」➡️ [詳細] | 絹(正絹) |
カジュアル着として楽しむ高級な織りの着物
着物上級者のカジュアル着として着られることの多い「紬」。
高級ブランド品も多く、お値段も張る傾向があります。
どんなに高価であっても、着用シーンは普段着・街着、物によっては ”おしゃれ着” です 。
- 📌 紬の訪問着は例外
- 紬の訪問着には染めの着物もあり、「付け下げ」に近い用途で着用されることもあるようです。
- ※用途は個人の価値観によって異なる場合があります。
- ⚠️ リサイクル品なら、お手頃価格なものもあるが…
- 中古(リサイクル品)であればお手頃価格のものもあります。 ただし中古品のため、サイズ感の確認は大切です。 また、個人的な感覚としては状態や匂いにバラつきが出やすい印象もあります。
絹素材の「紬」のお手入れは?
紬は正絹(絹)素材です。
汚れ落としや普段のお手入れは、専門店へ相談・依頼するのが無難と思われます。
自分でお手入れすることもあるようですが、”コツ” がいる可能性が高く、着物上級者向きです。
木綿(もめん)
| 着用シーン(TPO) | 街着・普段着 |
|---|---|
| 特徴 |
・織りのものが中心 ・主に単衣仕立て ・比較的お手頃な価格帯が多い(※一部の高級・希少な伝統工芸品等を除く) |
| 主な「素材」➡️ [詳細] | 綿(コットン) |
洋服の綿ワンピースのように気楽に楽しめる普段着きもの
木綿は、洋服の綿ワンピースのような感覚で気楽に取り入れられるカジュアル感の強い着物です。
お散歩やショッピング、カフェ巡りなど、普段着・街着としての気楽なシーンに向いています。
- ⚠️ 自宅で洗濯できるものも多いが、注意が必要
- 自宅で洗濯できるといわれることもありますが、素材の性質上、洗濯による縮みが起こることもあるため、お手入れには少し注意が必要です。
- ➡️「綿」素材について(詳しくはこちら)
ウールの着物
| 着用シーン(TPO) | 街着・普段着 |
|---|---|
| 特徴 |
・織りのものが中心(一部染めもある) ・主に単衣仕立て ・寒い時期が主な着用シーズン ・比較的お手頃な価格帯が多い(※一部の絹混などを除く) |
| 主な「素材」➡️ [詳細] |
ウール ※綿・絹・ポリエステルとの混紡もあり |
寒い時期に好まれる普段着きもの
ウール素材は保温性が高く、寒い時期に好まれます。
その素材で仕立てられたウールの着物は、木綿とほぼ同じく普段着に馴染む着物です。
綿と違ってシワになりにくい傾向もあります。
➡️ ウール着物コーデ基本・着こなしのポイント(詳しくはこちら)
- ⚠️ 虫の害に注意が必要
- ウールは虫の害に遭いやすく、保管の仕方(防虫剤等)にも考慮する必要があります。
- ➡️ ウールについて(詳しくはこちら)
浴衣(ゆかた)
夏のお出かけやイベントを楽しむカジュアル着
お祭りや花火大会などの夏イベントなどで親しまれている夏の遊び着「浴衣」。
浴衣の種類によっては、夏の気軽なお出かけにも着られることもあります。
また、一般的な浴衣スタイルはもちろん、着物風に着るスタイルもあります。
- 💡 浴衣の種類やシーン別の着こなしについて
- 浴衣は種類や素材などによって、着用シーンやコーディネートが異なる場合があります。
- ➡️ シーン別選び方のポイント・コーデのコツ(詳しくはこちら)
その他のカジュアル着物
麻・綿麻・綿ポリなどの着物があります。
綿や麻素材はフォーマル着物で使われにくい素材です。
そのため例外や特殊なケースを除いて、カジュアルとして着用してOKです。
ものにもよりますが、街着や普段着として気楽なシーンに着るほうが馴染みやすいと思います。
- 💡 御召(おめし)とは?
- 高級な ”絹 ”織物の着物。徳川将軍(徳川家斉)の好んだ御召物から名付けられたといわれる御召縮緬(おめしちりめん)の略称です。様々な説や考え方があるため一概には言えませんが、カジュアルにも着られるようです。ですが、織りの着物の中で最も高級とされているため、あまり普段着向きではないかもしれません。カジュアルシーンで着用するなら、芸術鑑賞やホテルレストランで食事など「普段着よりキレイめ&きちんと感のある、ちょっと特別なお出かけ」に馴染むのではないでしょうか。
まとめ
| 染めのカジュアル着物 |
・小紋(こもん) ・色無地(いろむじ)※家紋なし ・江戸小紋(えどこもん)※家紋なし など |
|---|---|
| 主に織りの着物 |
・紬(つむぎ) ・木綿(もめん) ・ウール など |
| 夏の遊び着 | 浴衣(ゆかた)など |
| 特徴とポイント |
・普段着や街着、おしゃれ着の着物 ・家紋入りを避けるのが基本 ・金銀入りを控える(カジュアル用のアイテムを合わせる) ・襦袢をもっとラクに着ることも |
カジュアル着物は、主に個人の楽しみで着られる普段着・街着・おしゃれ着です。
着用シーンへの配慮は必要ですが、フォーマル着物とは違い、比較的 ”自由” な着方が許される傾向があります。
各々の特徴やポイントを考慮して、楽しくカジュアル着物を着てみてくださいね。
免責事項(注意事項)
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着物の解釈・TPOについて:
着物のルールやTPOは、流派・地域・個人の考え方によって異なる場合があります。ご紹介している内容はあくまで一つの目安(見解)としてご参照ください。 -
商品のご購入について:
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着用される素材について:
アレルギー体質の方や肌が敏感な方は、着物や帯、小物等に使われている素材(絹、ウール、綿、麻、化学繊維、染料、金属糸、箔 など)を事前に十分ご確認ください。万が一、着用により体調不良や皮膚のトラブル等が生じた場合、当ブログでは一切の責任を負いかねます。直ちに着用を中止し専門医にご相談ください。 -
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