着物インナー

襦袢(じゅばん)の種類と特徴一覧|違いや選び方のヒント

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着物を着るとき、その下に重ねる「襦袢(じゅばん)」。
「種類が多くてどれを選べばいいか分からない」と感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回では、それぞれの襦袢の特徴や違い、選ぶ際のポイントを分かりやすく整理してご紹介します。ご自身の着物ライフに合った襦袢選びの参考にしてみてくださいね。

初回公開:2025年3月31日

※着物のTPOや解釈は地域・流派・個人で異なる場合があります。当ブログの情報のご利用や商品の選定・ご購入等は、自己責任にてお願いいたします。記事の最後に「注意事項」を掲載しておりますので、ご一読の上でお楽しみください。

襦袢(じゅばん)とは

襦袢(じゅばん)とは、着物の下に着る「インナー」に近い役割を持つものです。

着物を汗や皮脂の汚れから守ったり、着姿を美しく整えるために着用する場合もあります。

以下のような種類があります。

※解釈には例外や個人差もありますので、ひとつの目安としてご覧ください。また、お肌がデリケートな方は事前に素材情報をご確認の上、ご自身の判断にてご検討ください。
肌襦袢(肌じゅばん)➡️ [詳細] 肌着として着用する襦袢
長襦袢(長じゅばん)➡️ [詳細] ワンピース仕様のスタンダードな襦袢
半襦袢(半じゅばん)➡️ [詳細] 肌襦袢に半衿が付いた形状の襦袢
二部式襦袢 ➡️ [詳細] セパレートタイプの長襦袢
うそつき襦袢 ➡️ [詳細] 「替え袖」仕様の襦袢
※肌着の機能もあわせ持つ
Tシャツ型襦袢 ➡️ [詳細] 主に「Tシャツ形状」の襦袢
※シャツ形状もある・着るのが容易

肌襦袢(肌じゅばん)

キモノの肌着として着る襦袢

上下が分かれているセパレートタイプ肌着の場合、その「上半身」の部分を指します。

下半身には、裾よけ(すそよけ)やステテコを組み合わせて着用するのが一般的です。

キモノの肌着について
詳しくはこちら

肌襦袢は半衿が付けられない

襦袢の多くは「半衿(はんえり)」を縫い付けたり、あらかじめ付いていたりしますが、

肌襦袢はあくまで肌着という位置づけのため、基本的に半衿が付けられない仕様になっています。

なお、肌襦袢に半衿の機能が付いたものは「半襦袢(はんじゅばん)」に分類される傾向があります。

長襦袢(長じゅばん)

ワンピース仕様のスタンダードな襦袢

着物のすぐ下に着る、上下が繋がったワンピース仕様のスタンダードな襦袢です。

一般的には、長襦袢の下に「きもの肌着」を着用してから重ねて着ます。

【着用順イメージ】
きもの肌着&足袋 →(補整 ※任意)→ 長襦袢 → 着物

サイズはもちろん、TPOや季節に応じた確認が必要

長襦袢は着物のサイズに合わせる必要があります。

また、色や柄などによって着用できるTPO(フォーマル・カジュアルなど)が異なるほか、季節に応じた素材や仕立て方なども確認して選ぶことが大切になります。

長じゅばんのサイズについて
詳しくはコチラ

襦袢の季節とTPOについて
詳しくはコチラ

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半襦袢(半じゅばん)

半衿付き肌襦袢のような機能をもつ

肌襦袢(肌着)の機能に「半衿」が付けられる仕様の襦袢です。

二部式襦袢」の上半身部分を指すこともあります。

袖の形は、筒状になっている「筒袖(つつそで)」タイプや、着物の袖の振りに合わせた形のものなど様々です。

  • 💡 筒袖タイプの活用シーンは?
  • カジュアルな普段着であれば、筒袖のまま着用しても差し支えないとされる見解もあります。とくに「浴衣(ゆかた)」に合わせるなら、筒袖タイプはより軽やかで涼しげかもしれません。

袖はどんなものを選ぶ?襦袢の季節とTPOについて
詳しくはコチラ

下には裾よけやステテコを

半襦袢は上半身のみの形状であるため、下半身には裾よけやステテコなどを合わせて着用します。

同じ生地や色味の「裾よけ」を合わせることで、「二部式襦袢(セパレートタイプの長襦袢)」として着ることもあります。

  • 📌「ステテコ」は気軽なカジュアルシーンに
  • ステテコは夏の浴衣や気軽なお出かけ、普段着(カジュアル)に馴染みやすい傾向です。

二部式襦袢

半襦袢と裾よけがセットになった、上下セパレートタイプの長襦袢です。

上下が分かれているため、体型に合わせた着丈の調節がしやすいというメリットがあります。

  • ⚠️ フォーマルシーンでの注意点
  • 簡易的な作りの襦袢とされることが多いため、基本的にはカジュアル向きのアイテムとされています。ただし、礼装に適した素材の袖や裾よけ、半衿などがしっかりと備わっているタイプであれば、フォーマルな場面でも対応できる場合があります。

うそつき襦袢

肌着の機能もあわせ持つ

肌襦袢(肌着)と長襦袢の機能を一つにまとめた襦袢です。

上半身のみの軽やかな「半襦袢」タイプもあります。

  • 🍉 浴衣には「半襦袢」という選択肢も
  • 浴衣(ゆかた)には、軽やかで涼しげな半襦袢タイプが馴染みやすいかもしれません。

「替え袖」仕様の襦袢

袖部分が「替え袖」仕様になっており、袖を付け替えることができます。

そのため以下のような特徴を持ちます。

  • 裄(ゆき)の微調節がしやすい:
    袖の取り付ける位置を調節できるので、裄(ゆき)の微調節が可能です。裄寸法の異なる着物にも柔軟に合わせやすくなります。
  • TPOや季節に対応させやすい:
    カジュアルな柄の袖から、フォーマルに対応できる袖まで、シーンに合わせて付け替えられます(※礼装の場面での着用は、袖だけでなく「半衿」や「裾よけ」なども含めてトータルで整える必要があります ➡️ 詳しくはコチラ)。 また、季節に合わせて袖の仕立て(単衣や無双など)を変えることで、複数の季節に対応させやすいところも。

➡️ うそつき襦袢の季節とTPOについて・詳しくはコチラ

  • ⚠️「替え袖」は別売りになっているケースも
  • 「替え袖」は別売りになっているケースもあるため、購入時にはセット内容をご確認ください。

  • 📌 替え袖と同じく「半衿」も付け替えて
  • 袖と同じく「半衿(はんえり)」もTPOと季節に合わせて付け替える必要があります。

Tシャツ型襦袢

衿の付いた「Tシャツ形状」の襦袢

衿(えり)があらかじめ縫い付けられた「Tシャツ形状」の襦袢です。
※シャツ形状もあります。

Tシャツやシャツと同じ要領で着るだけで、自然に衣紋(えもん)が抜け、衿元が着崩れしにくい設計になっています。

衿芯(差し込み芯)を中に入れて補強するタイプと、衿芯を入れずにそのまま着用できるタイプがあります。

  • ✨ 着付けの時間を短縮
  • 一般的な長襦袢のような複雑な着付けの手間を抑えられるため、より手軽に着物を楽しめます。

  • 💡 カジュアルな場面を中心に
  • さまざまなタイプがあるため一概には言えませんが、普段着やカジュアルな場面での使用が適しているようです。

袖(そで)の形について

Tシャツ型襦袢の袖は、筒袖や広幅袖など色々あります。

筒袖をはじめ、そのような袖の形状のまま着る場合は、カジュアルシーンを中心に活用するのが適しています。

着物らしい振りや袂のある袖が好みの場合は、替え袖をつけるという方法も。

ただし、替え袖の後付けを想定していない商品もあるほか、「替え袖」機能をもつ商品自体、現時点であまり多くはないようです(自分で縫い付けるなど、ひと手間加えれば対応できるものもあります)。

とはいえ「こまものや七緒」のサイトで販売されている「ふぁんじゅ」の一部のモデルタイプのように、面ファスナーで替え袖を着脱できる新しいタイプの商品も登場しているようです。

  • ⚠️「替え袖」は別売りの場合が多い
  • 今のところ「替え袖」は別売りになっているケースが多いようです。セット内容や仕様を事前によくご確認ください。

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「ふぁんじゅ」ドルマンスリーブ 半襦袢/こまものや七緒

季節や体感に合わせた素材選びを

Tシャツ型襦袢は、以下のように色々なタイプが幅広く展開されています。

  • 主に夏以外の季節に向いているタイプ
  • 夏メインの通気性に優れた「麻」素材を使用しているタイプ
  • 通年身につけられるタイプ など

気候やご自身の体感、体質に合わせて選ぶと良さそうです。

  • 💡「半衿」も季節に合わせる
  • 半衿(はんえり)も季節に合わせて選ぶのがポイントです。
  • ・半衿付けが不要なタイプ:
    最初からついている半衿の素材(絽など)をチェックしましょう。
  • ・専用の短め替え衿があるタイプ:
    季節に合わせて専用の半衿を付け替えます。

タイプによる、それぞれの着こなし方

上半身のみの「半襦袢」タイプの場合は、下に裾よけやステテコを合わせて着用します。

ワンピースタイプであれば、長襦袢のような感覚で着ることも。

まとめ

※解釈には例外や個人差もありますので、ひとつの目安としてご覧ください。また、お肌がデリケートな方は事前に素材情報をご確認の上、ご自身の判断にてご検討ください。
肌襦袢(肌じゅばん) ・きもの肌着として着用する襦袢
・半衿が付けられない
長襦袢(長じゅばん) ・スタンダードなスタイルの襦袢
・サイズをはじめ、TPOや季節に応じた確認が必要
半襦袢(半じゅばん) ・肌襦袢に半衿が付いた形状
・二部式襦袢の上の部分
・下には裾よけやステテコを合わせる
二部式襦袢 ・半襦袢と裾よけがセットになったもの
・セパレートタイプの長襦袢
・着丈の調節可
うそつき襦袢 ・肌着と長襦袢(半襦袢)の機能を一つにまとめた襦袢
・「替え袖」仕様の襦袢
・裄(ゆき)の微調節がしやすい
・替え袖の変更でTPOや季節に対応させやすい
Tシャツ型襦袢 ・「Tシャツ形状」の襦袢
・着るのが容易
・着付けの時間を短縮しやすい

襦袢(じゅばん)とは、着物の下に着る「インナー」に近い役割を持つもの。

それぞれの特徴やご自身の着用シーンを考慮しながら、ライフスタイルに合った種類を選んでみてくださいね。

免責事項(注意事項)

当ブログのご利用およびご活用いただく際は、以下の点にあらかじめご了承いただき、自己責任のもと参考程度にお役立てください。

  • 着物の解釈・TPOについて:
    着物のルールやTPOは、流派・地域・個人の考え方によって異なる場合があります。ご紹介している内容はあくまで一つの目安(見解)としてご参照ください。
  • 商品のご購入について:
    着物や帯、和装小物など、記事内で紹介している関連商品等のご購入・ご利用は、読者様ご自身の判断と責任のもとでお願いいたします。万が一トラブル等が発生した場合、当ブログでは一切の責任を負いかねます。
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