きものの基礎知識,  着物

【着物の素材】絹・化繊(ポリエステル)・綿・麻・ウールについて

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着物に関わるものの解釈およびTPOは、流派や地域、個人の考え方によって異なる場合があります。
様々な解釈がありますので、自己責任のもと参考程度にお役立て下さい。
もし商品など購入される場合は自己責任でお願いいたします。当ブログは一切の責任を負いかねますので、予めご了承ください。
※アレルギーをお持ちの方は、着物や帯、小物など使われている素材をしっかり確認し、ご自身に合ったものを選びましょう。

絹(きぬ)

正絹(しょうけん)ともいわれます。

高級感があり、高価。

フォーマル着物や紬(つむぎ)、一部のカジュアル着物の素材に使われています。

メリット ほどよい光沢感
しなやか
着心地がよい
吸湿・放湿・保温にすぐれる
デメリット 摩擦に弱く、デリケート
手間がかかる
水に弱い
日光や汗で変色しやすい
専門店でクリーニングが必要

着心地バツグンだが、手間とコストがかかる

着心地が良いですが、お手入れに手間がかかります。

一般的に家庭で洗濯することが困難なので、汚れたら専門店でクリーニングが必要に。

コストの面も考えなくてはいけません。

気軽に着にくい印象です。

安易にベンジンを使わないで

汚れたらクリーニングが必要というなら…

「汚れはベンジンを使って取ればいいでしょ!」との声が聞こえてきそうです。

ですが個人的には、安易に使わないほうがいいと考えています。

なぜならベンジンは、消防法・第4類危険物に該当するからです。

引火性が高く、静電気にも注意を払う必要があり、換気必須。

また有機溶剤中毒予防規則の第3種にあげられており、吸入による中毒性もあります。

その上肝心の汚れも、性質によっては落とせない汚れもあり、万能ではありません。

取り扱いに注意が必要であることは確かなので、安易に使わないほうが無難です。

安全面を考慮するなら、汚れたら専門店でクリーニングと思っておいたほうがいいのではないでしょうか。

化学繊維(ポリエステル)

代表的なものに「ポリエステル」があります。

カジュアル着物にもフォーマル着物にも使用される素材です。

メリット 比較的、手入れが楽
シワになりにくい
家庭で洗濯しやすい
雨の日も着やすい
水や摩擦に強い
乾きやすい
デメリット 吸湿性が低い
静電気がおきやすい
ムレやすい

手入れはラク!だが…

家で洗濯しやすく、シワになりにくい。

初心者にやさしい素材のように見えますが…

冬など乾燥する季節は、静電気が起きやすいところがあります。

なかには静電気の防止加工されたものもあります。
※東レシルック

吸水性・速乾性に優れたポリエステルも

本来ポリエステルは水を吸収しにくい素材のため、汗ばむ季節はムレやすいところも。

ただし中には「セオα(セオアルファ)」など、吸水性・速乾性に優れたポリエステル素材もあります。

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綿(めん)

洋服や下着にも使用されている、おなじみの素材。

浴衣やカジュアルな普段着きものに使用されています。

メリット 吸湿性にすぐれる
静電気が起きにくい
デメリット シワになりやすい
洗濯すると縮みやすい

静電気が起きにくく着心地○

吸湿性にすぐれるため静電気が起きにくく、着心地は比較的よい方です。

洗濯できるが縮みやすい

家庭で洗濯できますが、縮みやすいので注意が必要です。

購入の際は ”縮み” についての説明や、洗い方を含めたお手入れの仕方を確認しましょう。

縮むのが怖ければ、専門店でクリーニングの相談を。

また「水通し」といわれる縮み予防の加工もあります。
※水通し加工をしても多少縮む可能性もあります。

ゆかたの場合は、水通しをすると糊もとれてしまう可能性もあるようなので、するかしないかは賛否あるようです。

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反物/楽天市場:京都きもの町
※未仕立て反物。お仕立てのご依頼時「水通し加工」を追加で注文することができます。依頼する場合は別途お仕立て代・加工代が必要です。


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綿の混織・混紡素材がある

綿麻や綿ポリエステルなど、綿を含んだ混織・混紡の素材があります。

綿の性質に加え、混ぜ合わせた素材の性質も兼ね備えます。

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麻(あさ)

おもにカジュアル着物で使用される、ハリのある素材。

メリット 乾きやすい
通気性があり、風通しがよい
吸湿性にすぐれる
デメリット シワになりやすい
洗濯すると縮むことも?

速乾性にすぐれ、風通しがよい

暑さ対策で、夏のきものに使われることがあります。

ハリのある素材なので、着心地は本人の好み次第に。

洗濯は考慮が必要かも

家庭で洗濯できる素材ですが、綿と同じように縮むこともあるようです。
※縮まないという見解もあります。

綿と同様に「水通し」加工で、縮みを予防する方法も。
※水通し加工をしていても多少縮む可能性があります。

なかには家庭で洗えないものもあるかもしれませんので、洗濯表示を確認してください。

購入する場合は、洗い方を含めた ”お手入れ方法” をしっかり確認しましょう。

不安であれば、専門店でクリーニングの相談をされてみて下さい。

ウール

カジュアルな普段着きものなどに使用される素材。

“単衣” 仕立てでも、秋・冬OKな素材です。
※単衣の着用時期は本来6月と9月。

なかには「サマーウール」といわれる薄手のウールも。

「サマー」という単語がついていますが、真夏は避ける傾向です。

メリット 高い保温性
適度な吸湿性
型崩れしにくい
デメリット 虫の害にあいやすい
黄色く変色しやすい
洗濯すると縮みやすい

単衣とは?
※詳しくはこちらへ

寒さに強いが、虫の害に注意

単衣(裏地のない仕立て)でも暖かいので、冬に重宝します。

虫の害にあいやすいので、保管の際は防虫剤がマスト。

保管場所も考慮する必要があります。

他の素材(とくに正絹)の着物とウールの着物を、別に分けて保管しましょう。

一緒に保管すると、ウールの着物が原因で、他の素材の着物も虫の害にあってしまうかもしれません。

また、防虫剤は1種類に統一するようにしましょう。

何種類もの防虫剤を同時に使うと、化学反応をおこして、シミや変色の原因になることがあるためです。

洗濯すると縮む恐れも

洋服のウールセーターなどと同じように、洗濯すると縮む恐れがあります。

洗えなくはないのですが、専門店でクリーニングを相談したほうが無難かもしれません。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

どの素材も一長一短で、メリットおよびデメリットがあります。

いくら色柄が好みでも、着心地が合わなかったりすると「自分に合わない…」と感じてしまうかもしれません。

お手入れの手間も自分に合っていないと長続きしないので、

素材それぞれのメリット・デメリットを考慮して、自分に合っているものを見つけられると良いかなと思います。

とくに大切なのは ”洗濯表示” “洗い方” ”お手入れ法” を確認すること。

家庭で洗濯できるものもありますが、多少縮むリスクがあることを予め理解しておきましょう。

不安であれば、専門店でクリーニングの相談をされてみて下さい。

なお素材の解釈は、人によって異なる場合があるかもしれません。

こちらでご紹介したことは、あくまでも ”目安” です。

自己責任のもと、参考程度にお役立ていただけますと幸いです。