【付け下げ】訪問着との違いは?特徴およびTPO
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着物に関わるものの解釈およびTPOは、流派や地域、個人の考え方によって異なる場合があります。
様々な解釈がありますので、自己責任のもと参考程度にお役立て下さい。
もし商品など購入される場合は自己責任でお願いいたします。当ブログは一切の責任を負いかねますので、予めご了承ください。
※アレルギーをお持ちの方は、着物や帯、小物などに使われている素材をしっかり確認し、ご自身に合ったものを選びましょう。
付け下げ(つけさげ)とは?
訪問着を簡略化した着物
模様が上向きで、訪問着より控えめな柄になっています。
訪問着で行くのは大袈裟かなというようなシーンにも重宝します。
帯で着用シーンを変更できる
セミフォーマルシーンなら礼装用の袋帯を、
品の良いカジュアルシーンなら名古屋帯も合わせられます。
合わせる帯で着用シーンを変更できるので、着用範囲はわりと広め。
格は訪問着より下、小紋より上
様々な解釈があるため一概にはいえませんが…
袋帯で ”訪問着” 風に、
名古屋帯で ”小紋” 風に着ることも。
ただし紋付きの場合は、格が変化する可能性があります。
※1つ紋(家紋)を入れれば、準礼装という解釈も。
紋(家紋)は入れないことが多い
紋(家紋)は、主に家をあらわす紋章のこと。
フォーマル着物に入れられます。
紋必須の着物もあれば、紋を入れなくてもよい着物もあります。
付け下げは紋を入れないことが多い傾向があり、入れるとしても1つです。
紋を入れないほうがカジュアルにも利用できるので、汎用性高く着られます。
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※別途お仕立て代が必要です。(仕立て方によって着る時期が異なります)
訪問着との違いについて
訪問着よりあっさり控えめな柄
訪問着を簡略化した着物の “付け下げ” は、
訪問着のような華やかさや豪華さはあまりなく、控えめな柄付けになっています。
※「付け下げ訪問着」という訪問着と似た華やかな着物もありますが、付け下げとは区別する傾向です。
模様のつながりに違いがある
訪問着は模様が縫い目でつながります。
対して付け下げは、模様が縫い目でつながらないのが基本。
上前あたりの模様は縫い目でつながるものも多々ありますが…
模様がつながるのは部分的です。
仕立て方が異なる
仮仕立てをしてから、絵羽模様(えばもよう)を描いていく ”訪問着” 。
対して付け下げは、反物に模様が事前に入っており、反物から仕立てていくスタイルです。
訪問着のほうが手間がかかる分、比較的お値段が高くなりがちに。
付け下げのほうが、よりお求めやすい価格の傾向があります。
付け下げ訪問着とは?
訪問着と似た華やかな柄付け
付け下げの中には、訪問着と似た華やかな柄付けになっているものも。
そのようなものは「付け下げ訪問着」といわれています。
※場合によっては、上前あたりの模様が縫い目でつながるものも「付け下げ訪問着」に入れられることもあるようです。
訪問着とほぼ同じ用途で着用されることも
様々な解釈があり一概にはいえませんが…
訪問着と同じくらい華やかな「付け下げ訪問着」は、訪問着と同様の装いとして着られる傾向があるようです。
その場合は帯や小物等、着用シーンなどを含め、訪問着に準じます。
付け下げのTPO
付け下げのTPOを紹介していますが、あくまでも一例であり一案です。
自己責任のもと参考程度にお役立ていただけますと幸いです。
| セミフォーマル |
友人・同僚の結婚式 子供の行事(入卒式、七五三等) パーティ など |
|---|---|
| キレイめカジュアル |
ホテルで友人と会食 芸術鑑賞 など |
| その他 |
観劇 お茶会 |
格下のカジュアル帯を控えよう
帯の格は着物と同格くらい(もしくは着物より格上?)を合わせる傾向があります。
少なくとも着物より格下の帯は合わせない方が無難です。
格下のカジュアル帯(気楽なシーン・普段着向き)は付け下げの格と合わないので、締めないようにしましょう。
上品でキレイめなものを
付け下げに合わせる帯や小物類は、
カジュアルシーンであったとしても、上品でキレイめなものが似合う傾向があります。
カジュアル感の強いもの、派手なものは避けたほうが賢明です。
帯揚げ・帯締め・襦袢は、淡い色や ”ぼかし” 色のものを。
※セミフォーマルにもカジュアルにも使用できるのでオススメ。
足袋・半衿は「白」で。
柄にも気を配ろう
- 格調のある柄
- 季節感のある柄
これらに配慮があると、より良いかなと思います。
”格調のある柄” はセミフォーマルシーンで考慮したい柄です。
※格調のある柄:吉祥文様・有職文様・正倉院文様など
とくに格が大切になってくる結婚式では、格調のある柄の袋帯を合わせる傾向があります。
さらに吉祥文様など “おめでたい感” のある柄であれば、より好まれる傾向も。
帯や着物などに、このような配慮があると喜ばれそうです。
※子供の行事も、ややその傾向があります。
次に ”季節感のある柄” についてですが…
季節を感じさせてしまう柄は、季節に合わせないと違和感をもたれてしまうことも。
そのため季節感のある柄は着用時期に配慮しましょう。
また季節を問わない柄もあります。
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※別途お仕立て代が必要です。(仕立て方によって着る時期が異なります)
熨斗:吉祥文様・季節を問わない柄
“キレイめカジュアル” に着るには
- 金銀控えめな名古屋帯
- 名古屋帯(品のよいもの)
- 京袋帯
- しゃれ袋帯
これらの帯などを合わせるとよさそう。
カジュアルすぎない上品でキレイめなものを選ぶようにしましょう。
半幅帯・普段着向きの名古屋帯は、付け下げ格と合わないので避けた方が無難です。
博多織の帯(博多帯)は、どちらかというと小紋や紬向きの格のため、
小紋より上の格を持つ付け下げには、好ましくないという意見もあるかも?しれません。
着物の柄は、訪問着のような華やかなものはNG。
賛否あるかもしれませんが、控えめな柄行きであれば何でもいいかなと思います。
控えめ感が子供の行事と相性◯
子供の行事は子供が主役。
そのため母親等は、子供より控えめに装うことが求められることも。
訪問着より控えめな柄の付け下げは、子供の行事と相性◯。
※華やかな「付け下げ訪問着」は賛否あり。
比較的やわらかく穏やかな色合いのほうが好まれるようです。
※淡い色、ぼかし色、パステルカラーなど
礼装用の袋帯(場合によっては礼装用の名古屋帯)を締めますが、上品で控えめなものを選ぶと◯。
賛否あるかもしれませんが…
豪華な金ピカ帯は避けたほうが無難と思います。
伊達衿(フォーマル用の飾り)をつけるか・つけないかは個人の価値観によりますが、
つけるなら白か淡い色の方がいいかもしれません。
結婚式には格および華やかさを
結婚式には格・華やかさ・おめでたい感が求められることも。
そのため着物には吉祥文様など ”おめでたい感” のある柄行きを、
帯には格調のある柄行の袋帯を、選ぶといいかもしれません。
※付け下げには金ピカ豪華な帯は似合いにくいかも?
さらに伊達衿をつけて、華やかさをUPしてもよさそう。
また友人または同僚という立場で着用するのが、当たり障りなさそうです。
いとこ など少し距離のある親族であれば、付け下げは許容範囲かもしれませんが…
少なくとも近しい親族は避けた方が無難です。
※ちなみに新郎新婦の母親は「黒留袖」必須。
信頼のおける呉服屋さんなどで、相談しながらコーディネート及びお仕立てをした方が失敗しにくいかもしれません。
訪問着と近い用途で使用される華やかな「付け下げ訪問着」という手もあります。
観劇は内容や席によってTPOが異なるかも
公演の内容にもよりますが…
- 一等席(前方の座席):訪問着・付け下げなど、品のある装い
- 二、三階席(後方の座席):小紋・紬など、”キレイめカジュアル” な装い
このような傾向があるようです。
※あくまで傾向であって一概にはいえません。
賛否あるかもしれませんが、付け下げは…
袋帯で ”訪問着” 風にも
名古屋帯で ”小紋” 風にも
チェンジするパターンもあるようなので、帯で上手に格上げまたはカジュアルダウンをするとよさそう。
控えめに装った方がいいのか、華やかに装った方がいいのかは、
その公演の雰囲気や内容、個人の考え方にもよるので、一概にはいえません。
また観劇によっては、ドレスコードや注意点などがある場合も。
事前に公表されているものがあれば、確認しておきましょう。
お茶会は随時確認を
華美を避けるお茶の世界では、
金銀派でやかなものより、少し控えめなもののほうが好まれるようです。
控えめ感のある ”付け下げ” は、どちらかというと好まれやすい着物といえそう。
ただし会の趣旨や流派によって異なるため、一概には言えません。
「色無地」のほうが好まれる傾向もあるので、
どんな着物や帯がふさわしいのか、流派の先生や先輩にお尋ねしたほうが無難です。
付け下げ・まとめ
| 着用シーン(TPO) |
セミフォーマル〜キレイめカジュアル ※合わせる帯で着用シーンが異なる |
|---|---|
| 特徴 |
訪問着を簡略化した着物 訪問着より模様があっさり控えめ 模様が上向き |
| 格 |
訪問着より下、小紋より上 略礼装(紋入りで準礼装という解釈も) |
| 紋(家紋) |
入れないことが多い ※入れるなら1つ |
| 素材 |
正絹(絹) ポリエステル など |
| 合わせられる帯 |
袋帯 しゃれ袋帯 金銀入りの名古屋帯 名古屋帯(品のよいもの) 京袋帯 |
| 合わせる長襦袢 |
淡い色 ぼかし色 ※白は賛否あり |
訪問着を簡略化した着物の ”付け下げ” 。
合わせる帯で着用シーンを変更できるので、着用範囲はわりと広め。
上品でキレイめなものが似合う傾向があり、合わせる帯の格にも配慮する必要があります。
アレルギーをお持ちの方は、使われている素材をしっかりと確認し、ご自身に合ったものを選びましょう。
なお着物の解釈およびTPOは、流派や地域、人それぞれの考え方によって異なる場合があります。
こちらでご紹介したものは、あくまで1つの見解であり、一概にはいえません。
様々な解釈がありますので、自己責任のもと参考程度にお役立ていただけますと幸いです。

