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【着物アウター】羽織とは?室内マナーや着用時期(季節)の目安・選び方

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着物の上からはおれる「羽織(はおり)」。
「室内では脱ぐべき?」「いつからいつまで着ていいの?」と、マナーや着る時期に迷うこともありますよね。
今回は、羽織の基本的なTPOや室内でのマナー、季節ごとの着用時期の目安を分かりやすくまとめました。
ご自身の体感に合わせた着こなしの参考になれば幸いです。

初回公開:2024年02月25日

※着物のTPOや解釈は地域・流派・個人で異なる場合があります。当ブログの情報のご利用や商品の選定・ご購入等は、自己責任にてお願いいたします。記事の最後に「注意事項」を掲載しておりますので、ご一読の上でお楽しみください。

羽織とは

羽織

おもに「カジュアル」な用途で着用される羽織もの

着物の上からはおるアウターの一つで、主に「防寒」「塵よけ(汚れ予防)」「おしゃれ」などの用途で着用されます。

女性の場合は「礼正装で羽織は用いない」という見方が一般的な傾向があります。

そのため、特殊なケースを除いて、正式なフォーマル席では羽織を合わせないほうが無難です。

かつては入学式や卒業式で黒の紋付羽織を着用するスタイルもあったそうですが、現代の着付けではあまり見られなくなっています。

現在は主にお出かけ着(カジュアル)として楽しむ機会が多いアイテムです。

なお、裏地(羽裏・はうら)にこだわった色柄を取り入れて、見えない部分のおしゃれを楽しむ方もいるようです。

※解釈には例外や個人差もありますので、ひとつの目安としてご覧ください。また、お肌がデリケートな方は事前に素材情報をご確認の上、ご自身の判断にてご検討ください。
小紋柄、ウール、レース など カジュアル用
柄がつながった「絵羽羽織」 キレイめカジュアル(上品なお出かけ着)に
黒の”紋”付き羽織(黒無地・黒絵羽) かつての略礼装
※かつては入学式・卒業式などで親しまれたスタイルで、現代の式典では着られることが少なくなっています。

小紋柄の羽織、絵羽羽織

  • ⚠️ 男性は礼装で羽織を着用します
  • 男性のフォーマル(黒紋付羽織袴など)では羽織を着用するのが一般的なので、女性のマナーと混同しないようご注意ください。

  • 💡 衿(えり)を外側に折り返して着る
  • 首の後ろ(衣紋)あたりから衿を外側に少し折り返して着用します。

室内で着用できる?

道行(みちゆき)や道中着(どうちゅうぎ)などの着物用コートは「外出用のアウター」のため、室内では脱ぐのがマナーです。

一方「羽織」は、洋服でいうカーディガンのような扱いのため、室内で着用したままでも差し支えないとされる傾向があります。

ただし、茶室に入る際は脱ぐのが一般的です。

➡️ 道行・道中着とは(詳しくはこちら)

  • ⚠️ 流派や風習などによって「室内では脱ぐ」ことを推奨する場合も
  • 流派や地域の風習、または目上の方へきちんとご挨拶をするような場面では、室内で脱ぐのが好ましいとされる場合もあるようです。

「乳」には羽織紐を

羽織の胸元には「乳(ち)」と呼ばれる小さな輪がついており、ここに羽織紐を通して前を留めます。

紐(結ぶタイプ)だけでなく、フックやカニカン、クリップで取り付けるタイプもあります。

丈で雰囲気が変わる

羽織は丈の長さによって印象が変わります。

  • 丈が長いもの(長羽織): 落ち着いたエレガントな印象
  • 丈が短いもの: 軽やかで軽快なカジュアル感

時代によるトレンドもありますので、好みのシルエットや着用シーンに合わせて選ぶの良さそうです。

いつ着る?着用時期(季節)

基本の目安はあるけれど、仕立てや個人差でさまざま

羽織の主な着用時期は、おおよそ「紅葉の季節から、桜の季節まで」といわれています。

とはいえ、流派や地域、個人の解釈によって以下のように様々な考え方に分かれるため、一概に決まっているわけではないようです。

  • 「桜が咲き始める頃には着納める」
  • 「桜が満開になったら着納める」
  • 「外出時は季節を問わず、塵よけとして何かしら羽織るのがマナー」

また、羽織の仕立て(裏地の有無)や生地感によっても、以下のように着用時期の目安が変わる場合があります。

※解釈には例外や個人差もありますので、ひとつの目安としてご覧ください。また、お肌がデリケートな方は事前に素材情報をご確認の上、ご自身の判断にてご検討ください。
袷(裏地のある仕立て) 10〜5月頃
【季節】紅葉〜桜の頃(秋、冬、春)
単衣(裏地の無い仕立て) 6月・9月頃(気温に応じて:4〜5月、9〜10月頃)
【季節】春、秋
※ウール:秋・冬・(春)

※単衣の目安は6, 9月ですが、気温に応じて4〜5月や10月頃に着られることもあるようです。

薄物・透け感のあるもの(薄羽織) 【着物の季節感に合わせる場合】6〜9月頃
【塵よけ・冷房対策とする場合】春〜秋ごろ

※着物の時期(薄物)に合わせて夏を中心に着る考え方と、洋服のカーディガン感覚で「春〜秋の塵よけ・冷房対策」として長く着用する考え方のどちらもあるようです。

➡️ レースの薄羽織について(詳しくはこちら)
➡️ 着物の季節感について(詳しくはこちら)

  • 💡 着用時期によって「主な役割」が変わることも
  • 寒い時期は主に防寒目的で、裏地のある「袷」や厚手のしっかりした生地が向いています。 一方で、あたたかい時期は防寒ではなく、「塵よけ(着物の汚れ予防)」や「室内での冷房対策」として、軽やかな素材の羽織ものを活用する場合もあります。

無理せず「自分の体感」を大切に

羽織の考え方は、流派や地域、人それぞれの解釈によって違いが大きくみられます。

中には「外出時には何かしら羽織るのがマナー」という見解もあります。

しかし、決まりごとを重視するフォーマルシーンとは異なり、カジュアルな装いであれば自分の体感や気候に合わせて、心地よく着こなすことも大切です。

着用シーズンはあくまで目安として、ご自身の体感を大切にしながら柔軟に楽しんでみてくださいね。

  • ⚠️ 暑い季節の熱中症リスクに注意
  • 汗ばむ季節に無理をして屋外で羽織ると、熱中症のリスクが高まります。 もし活用したい場合は、屋外では脱いで持ち歩き、エアコンの効いた涼しい車内や電車内での冷房対策として着るなど、臨機応変に調整するのもひとつの方法です。
  • ※暑い季節は最初から羽織ものを着ない前提で、「汚れても気になりにくい着物や帯(綿やポリエステルなど)」などを選んでおくのも手です。

レース羽織の着用時期は?

レース羽織(透け感のある薄羽織)の着用時期はさまざまな意見があり、春・夏・秋くらいが多いようです。

ただし、夏場に着物の上から重ねて着るのは暑い場合もあるため、体感としては「春や秋」のほうが取り入れやすいかもしれません。

なお、本格的な袷(あわせ)の季節に入る10月以降は、透け感のあるものを重ねることに違和感を覚える方もいらっしゃいます。

そのため、透け感のあるレース羽織は袷の時期くらいから控えておくのが無難かもしれません。

まとめ

※解釈には例外や個人差もありますので、ひとつの目安としてご覧ください。また、お肌がデリケートな方は事前に素材情報をご確認の上、ご自身の判断にてご検討ください。
羽織の着用シーン(TPO) 主にカジュアル
主な用途 防寒 / 塵よけ / おしゃれ など
主な特徴 ・室内着用OK(※茶室や一部の場面を除く)
・丈の長さで雰囲気が変わる
・羽織紐を取り付ける「乳(ち)」がある
主な着用時期 紅葉〜桜の頃
※仕立てや流派、個人の体感、用途などによって異なる

羽織は、主にお出かけ着などの「カジュアル」な用途で使用される着物用アウターの一つです。

コートとは異なり、基本的には室内で着用したままでも差し支えない傾向がありますが、茶室に入る際や目上の方へのご挨拶、流派・地域の風習によっては脱ぐのが好ましい場合もあります。

主な着用時期は紅葉〜桜の頃ですが、仕立て(袷・単衣・薄物)や生地感および流派や個人の見解、用途などによって異なることがあります。

温暖化の影響もありますので、着用時期はあくまで目安として、自分の体感を大切にしながら上手に楽しんでくださいね。

免責事項(注意事項)

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  • 着物の解釈・TPOについて:
    着物のルールやTPOは、流派・地域・個人の考え方によって異なる場合があります。ご紹介している内容はあくまで一つの目安(見解)としてご参照ください。
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